人間活動日記

はやく人間になりた~い!

仕事をはじめただけなのに

 ぎゃー。ひっそり毎日更新を(心のなかで)謳っていたのにもう四日も空いている。『あなたの番です』最終回の感想を書こうとおもって下書きに3行書いたものを眠らせたまま、今日もこのあとすぐ寝るつもりだよ。こんばんは、私です。

 仕事をはじめただけなのに、気を抜くとこんなにも空いてしまうのかと思い知った。デスクワークだし使うのはほとんど頭だけ、みたいな仕事なんだけど、日がなニート生活をたのしんでいた身には荷が重すぎたか…体重も重いしな……制服の採寸のとき、迷いなく「一番上のサイズをください」って言っちゃったもんな。止められたけど。いや自分の身体は自分がいちばん分かっているのよオホホ。

 しかしニート時代(というか祖母宅に越してくるまで)の私はまさに昼夜逆転というか、朝まで起きて午後まで寝るという生活を送ってまさに自堕落だったので、今の生活をしていると「ああ、人間…!」とつくづく感動する。ニート直前の仕事がフリーランスで、且つ休憩?ご飯?いつでも自由に生きなはれ~リフレッシュにどっか行ってもええで~自宅で仕事できるなら自宅作業でもええで~なお定時の概念はありません、みたいな仕事だったので、休憩の時間がしっかり定められていて残業するにも申請がいるみたいな現在の職場はほんとうに新鮮である。

 ただ今までやった仕事(バイト含め)の中では唯一「興味が一切ない」分野のため、とにかく用語やら取引先やらの名前を覚えるのに時間がかかりそうだ。

 正直前職の先輩に言われた言葉で「私さんは好きなこと以外したくない人でしょ」というのが印象に残っていて、私自身「わかりますか?」とその場で言える程度には自覚があった。好きじゃないとできないのだ。学生時代のアルバイトであるディズニーランドも基本は「好き」のエネルギーを動力源にしていたし、だからこそオンステでは常に笑顔で!と言われても難なくこなせた。前職は省くが、前々職は書店員だったので、小説映画漫画が好きな私にとってはこちらも同様だ。前職は書店つながりで得た仕事のため、こちらも以下略。

 それでいうと、現在の仕事は私の「好き」というエネルギーを一切使用していない。興味もないし、場所で言うとむしろ嫌いに入るぐらいだ。

 だけど正直なところ、私はけっこう楽だなと思っている。名前を覚えられないことだけ難儀だなと思うが、仕事だと思って覚える分には苦にならない。好きじゃないので現段階でできないことをストレスに感じないし、仕事とプライベートの切り替えがわりあいきっちりできる。

 正直、この数年間、職場から離れても仕事のことを考える時間が多かった。何を見ても、何を読んでも仕事に繋げてしまい、趣味と仕事が一緒になってしまった。

 だから仕事をしているとき、趣味を楽しむように楽しめるときもあれば、できないときは倍以上につらかった。

 後半はそのつらい時間が増えに増えて、おまけに納得できないことも増えて、コンプレックスにまつわるストレスや、不満と、がんばれない自分への憤りも山ほどあって、自分の「好き」にも自信が持てなくなって、気がついたら仕事に行けなくなった。一日休めば、が三日になって、三日休めば、が一週間になって、ということを繰り返した。何度も上司に励まされて、自分でもがんばろう、がんばろうと考えて、けれど夜は眠れない、朝起きたら起きたで動けない、そんな日々が続いた。働けなくなって、貯蓄が尽きてからは、親を頼った。本当に申し訳なかった。

 これは両親にも言っていない……というか、両親にしろ上司にしろ言いはしたが、本質的にはどちらも理解してくれなかったように感じる私の根底の悩みが、「自分が好きだと思うものに自信が持てなくなった」ことだった。「自分が面白いと思うかどうかだ」という話をよくされて、けれど色んな意見を聞くたびに、「私が好きなもの」「私が面白いと思うもの」がどんどん分からなくなった。それが一番辛かった。大好きな人たちの、大好きな分野の力になれないことも辛かったけれど、自分が好きだと思っていたものが分からなくなること。自分の気持ちがわからなくなること。それが一番辛くて、一番悲しいと感じた出来事だった。だって、私はその仕事に「好き」の力を買われて入ったから。

 今でも「前の仕事を頑張って続けていたらどうなっていたかなあ」と思うことは、とてもある。後悔というよりも、ひとはこれを未練と呼ぶのだろう。

 けれど一方で、もう無理だと身を引いて、別の仕事に移ったことについて、後悔はしていない。前述したとおり、私は今人間的生活を送っていて、さらに前職と違って「まったく興味のない分野だからこそ切り替えてストレスフリーに働けている」と感じている。前職への未練はあっても、もしも前職を続けるとしたら、それでも今みたいに一度リセットする作業が必要だろう。私はけっこうスッ………と辞めたのでもう戻れないだろうなとは思うが、一方で、もし戻るつもりがあったとしても、今の道を歩むべきだったと感じる。オンオフが分けられない仕事だからこそ、自分でどうにかする努力が必要で、そのためには切り替え力を蓄えねばならぬからだ。

 うーん。しかしこれはもしかしてやっぱり未練タラタラなのかしら?

 なんだかね。むずかしいね。

 

 頭が働かないので寝ることにする。おならぷう。